バグパイプの起源
バグパイプの起源は意外に知られていません。バグパイプといえばスコットランドというのが一般ですが、驚くべきことにバグパイプはスコットランド生まれの楽器ではないのです。では、バグパイプが何処から来たのか、いつ来たのか、それは今も謎に包まれており大勢の学者によって論争が繰り返されている様です。
現在、バグパイプ系統の楽器はフランスからチェコ、イタリアからインド、オーストラリア、パキスタンまで世界各国で演奏されています。
有力なパイプの起源説としては、43AD頃にローマ経由でスコットランドへ渡ってきたというものが有ります。その当時はまだ袋が着いてなく、音も現在とくらべて静かでした。
この時代はかなり長い間平和が続いたので、パイプは日常生活、特に宗教的な催し物に使われ、現在のような「軍隊の楽器」ではありませんでした。
この時点でケルト人がパイプを彼らの生活に取り入れたという記録は全く無く、ケルト人はローマ人とは別にパイプの起源となる物を持っていたのではないかと言われています。つまり、バグパイプが何処から来たのか、いつ来たのか、という疑問点に戻るわけです。
もちろんケルト人が自分たちのパイプを元々持っていたとも考えられるのですが、やはり何処からか持ってこられたと考える方が自然な様です。
では、それは何処かというと、エジプトからという説が一番有力です。エジプトでは束になった二本のパイプでできた楽器が吹かれていて、さらにのちにドローンもついたという、今スコットランドで吹かれているバグパイプとかなり近い形式をとっているからです。
バグパイプがエジプトからやって来たと仮に結論付けると、次にいつスコットランドに来たのかという疑問に当たるわけです。これについても諸説が有ります。Francis
Collinson氏の説によれば:
1. 2000−3000BCに海を渡ってきた地中海からの移住者によってもたらされた。
2. 同じく一番最初にアイランドに住み着いた地中海からの移住者によってもたらされた。
3. ヨーロッパからのイングランドとアイルランドに住み着いた銅器時代の移住者によってもたらされた。
4. ローマに雇われた外人兵士(ヨーロッパ又は、北アフリカ)によってもたらされた。
以上の4つがありますが、正確なことはわかっていません。ただローマ人が移住してくる前にスコットランドではすでにバグパイプの原型が吹かれていたというのはほぼ確実なようです。
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